トピックス
ダイオキシン対策の現状と課題・1
小野 昭雄
1
1厚生省生活衛生局
pp.38-47
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902017
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近時,ダイオキシンや内分泌撹乱化学物質による健康影響について社会の関心が高まっており,国会の審議の中で,また,マスコミにもこれらの問題がしばしば取り上げられている.本誌においても1998年7月号で「環境保健のトピックス」として特集が組まれ,これらの諸問題の実情と対応についての関係者の報告が掲載されている.この中で,ダイオキシンについては国立公衆衛生院の内山氏が『ごみ焼却とダイオキシン』と題した論文を掲載している1).
既に内山氏の論文において,ダイオキシンの発生,毒性,人体の摂取量,母乳中の濃度については簡明にまとめられているので,これらとの重複を避けて,その後に明らかになった知見も加えつつダイオキシン対策の現状とこれからの課題について述べてみたい.
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