調査報告
末期医療,インフォームドコンセント,在宅ケアなどに関する医学・看護学教育の現状—全国の医学部,看護婦・保健婦養成施設へのアンケート調査から
中村 良子
1
,
足達 淑子
2
,
土肥 佳子
3
,
横田 清
4
1福岡市健康づくりセンター
2福岡市博多保健所
3福岡市城南保健所
4福岡市南保健所
pp.455-458
発行日 1998年6月15日
Published Date 1998/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901909
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昨今,末期医療,インフォームドコンセント,がんの告知などの議論が盛り土がっている.保健所も在宅ケアを実施する土でこれらの問題に直面することが多くなり,医師,看護婦,保健婦,介護福祉士などの卒前教育における実習機関としての役割も大きくなってきている.
足達ら1)は1994年,保健従事者,一般住民,医学・看護学生を対象に意識調査を行い,未期医療に対する希望は職業,立場,経験で差が大きいことを確認した.さらに,医学生に対する1年前の予備調査と比較すると延命処置を望む率は減少していることを見いだし,学生の意識形成には医学教育や社会情勢が影響していると推察した.また,末期医療に関する学校教育の現状についての報告1)〜7)は一部に限られ情報が乏しく,その内容は短期間で変化していると想定した.
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