アニュアルレポート・1998
衛生学の動向
櫻井 治彦
1,2
1日本衛生学会
2労働省産業医学総合研究所
pp.222-225
発行日 1998年3月15日
Published Date 1998/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901858
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日本衛生学会の特色
衛生学は広義にとれば,環境衛生学,公衆衛生学,産業衛生学など衛生学という名称を持つ学問領域のみならず,人の健康の保持増進を目的とするすべての科学を包含するものであるが,ここでは日本衛生学会における研究の動向を解説することとしたい.
日本衛生学会は,広い領域を持つ衛生学の全体をカバーしながら,その基礎的な課題を追求しようとする学会である.約2,700人の会員はほとんど大学や研究機関の衛生学研究者で構成されており,昭和4年に第1回総会が開かれ,その後今年まで,昭和20年と21年を除いて毎年1回の学術総会が行われてきた.昨年春の第67会衛生学会総会は主に慶應義塾大学医学部のキャンパスを使って開催された.今年は3月23日から26日まで岡山大学医学部の青山英康教授を学会長として岡山で行われることになっている.この学会は比較的質素にやることをモットーにしているので,春休みの時期に大学のキャンパスなどを利用して行うことが多いのである.
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