特集 産業精神保健
産業精神保健入門
加藤 正明
1
1東京医科大学
pp.762-765
発行日 1996年11月15日
Published Date 1996/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901583
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
産業精神保健(occupational mental health)は,企業における健康管理の一環として,職場における精神および行動障害の予防,早期発見と早期治療,リハビリテーションを行うため,産業医,産業精神科医,産業保健婦および看護婦,産業カウンセラー,心理技術者,ソーシャルワーカー,人事,労務,厚生担当者などのチームワークによって,精神疾患の1次,2次,3次予防のみならず,産業従事者全体のアクティブ・メンタルヘルスによる精神健康の保持・向上を目的としている.
作業関連疾患の予防に関しては,労働省のトータル・ヘルス・プロモーション・プラン(THP)を中心に各種疾患について行われてきたが,急激な技術革新,バブルの崩壊後の企業のリストラ,国際経済状況の変化などに伴い,産業における労働者の心身のストレスによるストレス関連障害を引き起こしているが,そのストレスマネジメントをいかに進めるかが大きな課題となっている.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.