特集 産業保健の国際動向
産業神経中毒と精神生理学—ICOH,WHO,IPCS,ILO,ECなどの取組み
荒記 俊一
1
,
村田 勝敬
1
1東京大学医学部公衆衛生学教室
pp.180-185
発行日 1996年3月15日
Published Date 1996/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901440
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本稿の表題と同名の学術委員会を有する国際産業保健学会(International Commission on Occupational Health;ICOH)は1906年にイタリアのミラノでPermanent Commissionとして創立され,国連より非政府機関(NGO)として認知されている国際的な専門学術団体である.1991年現在で,79カ国から1,600人の正会員と25の学術委員会より構成され,ILO,WHO,UNEP,EC,ISSAなどの国際機関と協力してグローバルな学術活動を展開している.
ICOHのそれぞれの学術委員会は,国際シンポジウム,セミナー,研修会などの学術活動と教育研修活動を行っている.現在,筆者が委員長職を引き継いでいる神経中毒・精神生理学委員会(Scientific Committee on Neurotoxicology and Psychophysiology)は,前任のRenato Gilioliミラノ大学教授が委員長に就任して以来委員会活動が刷新され現在に至っている.
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