特集 精神保健福祉法と精神保健活動の新たな視点
保健所の精神保健活動の現状と今後—保健婦の立場から
小川 田鶴子
1
1東京都立川保健所村山保健相談所
pp.107-111
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901425
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1965年(昭和40年)精神衛生法の改正で保健所業務の中に精神衛生が加わり,30年が経過した.精神病院収容主義の時代から,入院患者の人権保護と社会復帰の推進の時代を経て,精神障害者の自立と社会参加の促進の援助が新たにつけ加えられた.
昭和40年までは保健所保健婦は結核,成人母子保健業務が中心であった.昭和41年から精神衛生相談員が全国に232名,東京都では68保健所のうち12保健所に1名ずつ配置された.相談員がいない保健所では保健婦が,相談訪問業務に携わりながら,昭和45年から始まった精神衛生相談員資格取得講習会に参加するようになり,精神衛生業務に携わる保健婦は年々増加してきた.
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