Japanese
English
研究
血中1,5-アンヒドログルシトール値の変化に対する臨床的研究
A Clinical Study on Changes in 1,5-Anhydroglucitol Concentration in Plasma
吉川 智加男
1
,
中 恵一
2
,
下條 信雄
2
,
巽 典之
2
Chikao YOSHIKAWA
1
,
Keiichi NAKA
2
,
Nobuo SHIMOJO
2
,
Noriyuki TATSUMI
2
1生登会寺元記念病院内科
2大阪市立大学医学部臨床検査医学
1Department of Internal Medicine, Teramoto Memorial Hospital
2Department of Laboratory Medicine, Osaka City University Medical School
キーワード:
1
,
5-アンヒドログルシトール
,
ヘモグロビンA1c
,
フルクトサミン
,
尿糖
,
糖尿病
Keyword:
1
,
5-アンヒドログルシトール
,
ヘモグロビンA1c
,
フルクトサミン
,
尿糖
,
糖尿病
pp.485-488
発行日 1994年4月15日
Published Date 1994/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901949
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1,5-アンヒドログルシトール(1,5-AG)の臨床的意義を確認するために,糖尿病治療の目的で入院した症例に対し,経日的な血中濃度の測定を実施した.このとき同時にフルクトサミン,ヘモグロビンA1c値の測定を行ったが,治療に対する応答を経日的な変化率でみた場合,これら二者の変化率より1,5-AGの変化率は大きく,0.21μg/ml/日であった.また,血糖コントロールが良好となった後で,尿糖の排泄はまだみられる期間においても1,5-AGの上昇があり,血糖コントロール状態が把握できる指標といえる一方,1,5-AGの代謝について従来説明されてきた理論上の点で矛盾がある.このため,生体内における合成の可能性を含め,代謝モデルについて新しい考察を加えた.
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