特集 産業保健と専門職の役割
THPの6人の侍—産業医,ヘルスケア・トレーナー,ヘルスケア・リーダー,心理相談員,産業栄養指導者,産業保健指導者
福渡 靖
1
,
木村 康一
1
,
西田 美佐
1
,
小野田 薫
1
Yasushi FUKUWATARI
1
,
Kouichi KIMURA
1
,
Misa NISHIDA
1
,
Kaori ONODA
1
1順天堂大学医学部公衆衛生学教室
pp.781-785
発行日 1993年11月15日
Published Date 1993/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900915
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■はじめに
わが国の人口の高齢化の進行と職場における労働衛生管理の充実により,職場では,高血圧,動脈硬化,がん,糖尿病,肝疾患等のいわゆる成人病を有する労働者が増加してきている.これに加えて,急速な労働技術の進展と労働組織の変化などによる,労働者の心理的負担とストレスの増加がみられてきた.こうした状況に対して,労働省は,昭和54年より「中高年労働者の健康づくり運動(シルバー・ヘルス・プラン=SHP)」を,昭和60年から,すべての労働者を対象とした「メンタルヘルスケア」を,さらに昭和63年からは,これらの事業を発展させて,全労働者に対する「心とからだの健康づくり運動(トータル・ヘルス・プロモーション・プラン=THP)」を推進している.
ここでは,このTHPの趣旨とこの事業を支えている人たちについて解説する.
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