発言あり
これからの保健所長
岩尾 昌子
1
,
櫃本 真一
2
,
柳 尚夫
3
1秋田県大館保健所
2愛媛県御荘保健所
3大阪府福祉部児童福祉課母子保健係
pp.149-151
発行日 1991年3月15日
Published Date 1991/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900291
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「地域保健医療のコーディネータ」
暮れも押し迫った頃,当所管内では結核集団発生騒ぎがあり,対応に忙殺された.幸い,ツベルクリン反応による感染パターンはみられず,2次発生もなく,まずは一安心であった.のんびりしようと思っていたら食中毒事件が発生し,正月3箇日の保健所は忙しかった.
宇宙に人工衛星が飛び交い,ハイテクの時代と言われながら,地域住民の一番身近なところでは,昔からの公衆衛生の課題に追われている.加えて環境問題も保健所業務として重要になり,雪深い秋田の山奥でも廃棄物の問題は深刻である.このような時代に,保健所長として,公衆衛生活動の前線でいかに仕事をしていくのか,興味のあるところである.乏しい経験であるが,保健所長に対する考え方を述べてみたい.
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