特集 小児成人病の予防
小児成人病の地域的取り組み—岩手県宮古保健所の健康教育を中心に
橋本 勢津
1
Setsu HASHIMOTO
1
1岩手県宮古保健所
pp.766-769
発行日 1992年11月15日
Published Date 1992/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900683
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〔はじめに〕
岩手県宮古保健所では生涯の健康づくりを目標に,地域保健推進活動を実施しているが,近年,農山漁村でも都会と同様に肥満児や血清総コレステロール値の高い児童・生徒が徐々に増加してきており,小児成人病予防の必要が関係者に認識されつつある.
農山漁村も社会・経済状態は変貌しつつあり,女性,特に母親の就業率が高くなっている.このような社会・家庭環境の中で,小児成人病対策の取り組みは,動脈硬化危険因子の対策ととらえられ,これは,小児期からの生活習慣が影響を与えることから,保健所としても地域ぐるみの取り組みを関係者に呼びかけ,研修会,調査,事業実施,評価を行っている.
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