特集 保健医療計画における地域精神保健システム
医療機関からのアプローチ
浅井 邦彦
1
Kunihiko ASAI
1
1医療法人静和会浅井病院
pp.251-254
発行日 1992年4月15日
Published Date 1992/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900556
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◆はじめに
公衆衛生審議会精神保健部会が,平成3年7月「地域精神保健対策に関する中間意見」を厚生大臣に対して行った.
これによると今後都道府県が地域保健医療計画を作成する場合,医療法による二次医療圏ごとに,精神保健に関連する社会資源の把握,ニーズの評価を行い,必要な社会資源の整備にも配慮しつつ,精神保健に関して,保健・医療・福祉が一体となった計画を策定していくべきであると提言している.
この提言が,具体化していくには,地域精神保健医療圏—フランスなどで言うセクトリゼーションの設定と精神保健の社会資源を医療圏ごとに見直し,それを担うマンパワー配置計画の作成を行っていくことが必要である.
そしてキー・ステーションとして,地域における社会資源のシステム化の調整機能を持った機関を設置していかねばならない.
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