保健行政スコープ
「寝たきり度」判定基準のできるまで
石塚 正敏
1
1厚生省大臣官房老人保健福祉部老人保健課
pp.69-71
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900511
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平成3年10月7日,「障害老人の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準」作成検討会(座長=竹中浩治・社会福祉医療事業団副理事長,委員10人)より,判定基準に関する報告書が提出された.この判定基準は,従来統一的な基準がなかったため現場で混乱を起こしていた,いわゆる「寝たきり老人」の把握に使用することを目的としたものであるが,これの普及によって寝たきり老人ゼロ作戦の効果的な推進,あるいは地方老人保健福祉計画の円滑な策定・実施を目指すものである.
本稿では,この基準が作成されるに至った背景や,作成の経過等を紹介するとともに,社会的現象ともいえる「寝たきり」とは何かを考察してみた.
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