保健行政スコープ
作業関連疾患研究の必要性
瀬上 清貴
1
1労働省労働基準局労働衛生課
pp.143-145
発行日 1991年2月15日
Published Date 1991/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900290
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●はじめに
作業関連疾患による労働災害の防止,労働者の健康管理の強化,中高年労働者の健康の維持向上等を積極的に進めることについての重要性に関する認識が高まってきていることから,業務と心疾患,脳血管疾患等との関連性,作業関連疾患発症メカニズムおよび適切な予防方法等を明らかにすることを目的として,総合的な調査・研究の推進を図るため,労働省では平成2年度から5カ年計画で「作業関連疾患総合対策研究事業」を多くの研究者の参画を得て開始した.
将来的には,作業関連疾患の顕在化や重篤化を防止する予防マニュアルを開発し,産業医や産業保健婦等の産業衛生関係者による作業関連疾患の効果的な予防活動に資することが目されている.
将来的には,作業関連疾患の顕在化や重篤化を防止する予防マニュアルを開発し,産業医や産業保健婦等の産業衛生関係者による作業関連疾患の効果的な予防活動に資することが目されている.
作業関連疾患の概念は次に示すが,とりあえず初年度は高血圧および心疾患に関する研究を2年間の研究計画でスタートさせたが,順次,脳血管疾患,代謝性疾患等の研究に領域を広げていくことになろう.
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