特集 総合相談窓口
相談する心と受ける心
今井 典子
1
Noriko IMAI
1
1聖マリアンナ医科大学病院医療相談部
pp.589-592
発行日 1990年9月15日
Published Date 1990/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900165
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■はじめに
筆者の勤務する総合病院の医療相談部は,ソーシャルワーカーで構成されている.福祉と医療をつなぐ領域の業務を主としているが,院内職員(医師・看護婦・リハビリスタッフ・医事課など)または他機関からの紹介が契機となって関わる場合と,相談者から直接持ち込まれて関わる場合とに大別される.前者では,ソーシャルワーカーの介入を期待する内容が明確であるが,後者では必ずしもそうとは限らない.つまり,電話や来室で直接持ち込まれる相談には,病院という大きな組織に対するとりあえずの最初の相談窓口として医療相談部が利用されていることも少なくない.この種の相談に例をとりながら,相談場面を相談者側と相談を受ける側からながめてみたい.
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