特集 痴呆性老人の地域ケア
地域ケアの試み—福岡県精神保健センターでの経験
糸永 義明
1
,
小松原 百合子
1
,
小野 ミツ
1
ITONAGA・Yoshiaki
1
,
KOMATSUBARA・Yuriko
1
,
ONO・Mitsu
1
1福岡県精神保健センター
pp.389-392
発行日 1990年6月15日
Published Date 1990/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900111
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厚生省は,老人精神保健対策の基本施策として,「老人が可能なかぎり社会の中で健やかに安定した生活が営めるよう,施設対策にあわせて地域のケア体制を確立するなど包括的なケア・システムの確立」1)を目標としている.以下に福岡県精神保健センター(以下,「当センター」という)の「痴呆老人の地域ケア」の経験を述べる.
精神保健センターは,都道府県における精神保健に関する総合技術センターとして機能する機関である.保健所その他の精神保健に関係する機関・団体と協力して,①精神保健に関する知識の普及,②調査研究,③相談指導,等々の事業を行っている.
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