発言あり
90年代の公衆衛生—特別区保健所の立場から,他
栗原 久子
1
1杉並区東保健所
pp.1-3
発行日 1990年1月15日
Published Date 1990/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401900001
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今回,わざわざ「90年代の公衆衛生」という年代をことわったテーマを戴き,図らずも,21世紀への足掛かりの10年である90年代を,改めて展望してみるチャンスとなった.そしてこの時代が,新たな公衆衛生の基盤を形成していく大転換期となり,重要な時代になることを再認識した次第である.
それは今日,すでに21世紀における高齢化,情報化,国際化,地球環境等の社会問題が見えており,あらゆる分野において,その対応への戦略が練られている.公衆衛生の分野においても例外ではなく,なかでも,最前線の保健所活動の在り方がきびしく問われており,おそらく,保健所設置以来の再出発となるであろうし,公衆衛生史上に残る時代になるであろうと思われる.
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