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UNICEFブラジルにおける子どもたちの健康への取り組み—ブラジルにおける乳幼児に配慮したユニット形成
若林 真美
1
1国立国際医療研究センター国際医療協力局グローバルヘルス政策研究センター
pp.744-746
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210341
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乳幼児期の発達支援の必要性
乳幼児期は、子どもの全体的な発達の方向性を形作り、将来の基盤を築くための重要な機会を提供する。しかし、世界における子どもの早期発達プログラムは、特に3歳未満の子どもの場合、子どもの早期発達を促すのに必要な教育分野や保健分野、福祉分野等の分野間の連携と質にばらつきがあり、各サービスへのアクセスが不十分で不公平である1)。子どもたちがその潜在能力や人権を最大限に発揮するためには、保健医療と栄養、虐待等の暴力からの保護と安心感、早期学習の機会、迅速なケアが必要である2)。しかしながら、ブラジルにおいて乳幼児期の早期発達プログラムは十分に整備されているとはいえない。
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