特集 公衆衛生における行政とアカデミアの連携の在り方—海外の実例とわが国の課題
—〈地方行政におけるアカデミアとの連携の取り組み例1〉—東京都におけるリスクガバナンスとリスクコミュニケーション—東京iCDCによるリスクの共考と協働
西塚 至
1
,
奈良 由美子
2,3
1東京都保健医療局 感染症対策部
2放送大学大学院文化科学研究科生活健康科学プログラム
3東京iCDC専門家ボード リスクコミュニケーションチーム
キーワード:
リスクコミュニケーション
,
リスクガバナンス
,
科学的助言
,
オープンデータ
,
東京iCDC
Keyword:
リスクコミュニケーション
,
リスクガバナンス
,
科学的助言
,
オープンデータ
,
東京iCDC
pp.701-710
発行日 2024年7月15日
Published Date 2024/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210334
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ポイント
◆東京都は東京iCDCを立ち上げ、科学的助言に基づき感染症危機に対応する体制を構築した。
◆東京iCDCではこれまでに都民意識調査を10回実施するなど、広報に加えて広聴・対話を継続的に行い、効果的な感染症対策につなげてきた。
◆行政とアカデミアの連携により東京都は、リスク評価、リスク管理、リスクコミュニケーションが有機的に連関したリスクガバナンスを具現化し、信頼の醸成と、参加型の課題解決を実践し、COVID-19による死亡者数を低い水準に抑えた。
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