特集 予防接種・ワクチンはこう変わる—ワクチンに関する新たな潮流と予防接種制度の将来を考える
ワクチンに関するリスクコミュニケーションを考える
奈良 由美子
1,2
1放送大学教養学部
2放送大学大学院文化科学研究科生活健康科学プログラム
キーワード:
リスクコミュニケーション
,
信頼
,
双方向性
,
偽・誤情報への対応
Keyword:
リスクコミュニケーション
,
信頼
,
双方向性
,
偽・誤情報への対応
pp.890-900
発行日 2025年10月15日
Published Date 2025/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.036851870890100890
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ポイント
◆ワクチン接種は科学的根拠に基づいた公衆衛生学的政策であり、その実効性を左右する主要因は信頼である。
◆新型コロナワクチンやHPVワクチンの事例においては、偽・誤情報、感情の影響などが複雑に絡み合い、リスクコミュニケーションを行う上での課題が明らかになった。
◆国、都道府県、市町村、医療機関、メディア等が共考・協働し、被接種者・保護者の不安や実態に即した柔軟な情報発信体制を構築するとともに、国民の理解と情報リテラシー向上も求められる。

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