連載 ヒトとモノからみる公衆衛生史・6
感染症サーベイランス小史・3—挫折した専門家たちが進めた検査情報のシステム化
横田 陽子
1
1立命館大学衣笠総合研究機構 生存学研究所
pp.1152-1155
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401210178
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はじめに
今回は、「感染症発生動向調査」の原型となる厚生省の「感染症サーベイランス」事業に至る経緯を検討する。それは段階を追って進み、先行した一部個別病原体のサーベイランス、検査情報のシステム化、さらに地方ですでに取り組みつつあったものを統合し、検査情報と患者情報を合わせて1981年に開始された「感染症サーベイランス」事業である。
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