特集 統括保健師の役割—環境をつくる,人材を育てる
扉
春山 早苗
1
1自治医科大学看護学部
pp.495
発行日 2020年8月15日
Published Date 2020/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209441
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少子高齢化,現役世代人口の急減など人口減少が進むわが国においては,健康寿命を延伸し,誰もがより長く元気に活躍できる社会の実現が求められています.一方で,高齢化,支え手の減少,医療技術の高度化などにより,社会保障給付費は増加の一途をたどっており,財政と医療・介護保険制度の持続可能性を確保していくことも,わが国の課題です.
このような中,市町村や都道府県における保健活動はますます重要性を増し,財政的・人的に限られた資源を効率的に活用し,最大限の効果を生む活動を展開していくことが,住民に質の高いサービスを提供し続けるためにも一層求められています.そのためには,現場で的確にPDCAサイクルを回していくこと,ひいては地域保健の主要な担い手である保健師の活動の在り方が重要になってきます.
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