特集 SDGsと地域の公衆衛生活動
SDGsの推進における行政,市民団体,NPO,企業のパートナーシップ
千葉 光行
1
1認定NPO法人健康都市活動支援機構
pp.540-545
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401209188
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健康都市とSDGs
認定NPO法人健康都市活動支援機構(以下,当機構.URL:http://www.ngo-hcso.org)の設立目的は,世界保健機関(World Health Organization:WHO)が提唱する「健康都市」1)を行政や市民団体,企業,NPO(nonprofit organization),研究機関との協働で推進することである.2010年の発足以来,健康都市連合2)および同日本支部3)と連携しながら国内外でさまざまな事業を推進している.
健康都市を取り巻く環境は,2016年に上海で開催されたヘルスプロモーション国際会議(WHO主催)の「上海宣言」4)によって大きく変化した.健康推進がSDGs(sustainable dvelopment goals:持続可能な開発目標)の中心に位置付けられると同時に,「上海コンセンサス2016」5)において,100人を超す市長によって,それらを政策として着実に実行することが決まったのである.これからの健康都市はSDGsの達成と共に推進することになる.特に関連するのが目標3「人々に保健と福祉を」,同11「住み続けられるまちづくりを」,同17「パートナーシップで目標を達成しよう」である6).
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