特集 発達障害者支援の到達点—新しい支援の枠組みを考える
地域における発達障害者支援センターの役割
岡田 祐輔
1,2
1発達障害者支援センター全国連絡協議会
2静岡県発達障害者支援センター
pp.402-408
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208893
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はじめに
発達障害者支援センター(以下,センター)は,2002(平成14)年に創設された自閉症・発達障害支援センターを前身とし,2005(平成17)年施行の発達障害者支援法に規定された機関である.都道府県,指定都市を実施主体とし,2017(平成29)年11月現在,全ての都道府県と指定都市に,分室,支所を含め計93カ所のセンターがある1).
センターには,地域の発達障害者支援の中核機関として,専門的な支援,医療,保健,福祉,教育,労働などの複数の分野の垣根を超えた総合的な支援を行うことが期待されている2).一方で,「発達障害」の旗を掲げる数少ない支援機関の一つとして,関連した幅広い相談を受ける窓口となっている側面もある.本稿では,センターの機能と連携事例を紹介し,今後の展望について述べる.
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