予防と臨床のはざまで
予防医療医,春の講演週間(前編)
福田 洋
1
1順天堂大学医学部総合診療科
pp.450
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208673
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出会いと別れの季節でもある春ですが,2017年1〜3月も多くの熱気あふれるセミナー,講演の機会に恵まれました.予防医療医の日記風に,春の講演週間を振り返ります.
1月11日は産業医先の企業で健康経営についての講話.毎月の衛生委員会に加えて,年1回は拡大衛生委員会と称して従業員の皆さまに衛生委員会の活動周知と旬の健康トピックを話しています.ブラジルで行われたヘルスプロモーション・健康教育国際連合(International Union for Health Promotion and Education;IUHPE)学会参加記や健康格差のトピックなど,一般の従業員の方には一見関係ないと思われる話題も,健康への意識を変え,健康投資に関わっていただきたいとの願いを込めてお話しています.翌12日は別の産業医先の企業で,健診結果の理解とヘルスリテラシーについてのミニ講話.社員にとっての健康診断は健康について考える最も身近な機会です.W杯のスライドを用いて,健診結果のレッドカード,イエローカードを説明し,体温から重症度を感じるように,健診は受けるだけでなく結果を感じて読み解いてほしいと話しました.
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