特集 心疾患最前線
扉
pp.157
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208376
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心疾患は,悪性新生物に次いで,死因順位第2位の多数の死亡者を出している疾患です.2013年の心疾患による死亡者数は約20万人であり,死亡者全体の約16%を占めています.心疾患による死亡者の中では急性心筋梗塞が約4万人,その他の虚血性疾患が約3万5千人となっていて,両者で心疾患死亡の38%を占めています.虚血性心疾患はがんや脳卒中,糖尿病などとともに生活習慣病のひとつに数えられ,予防が重要であり,対策が必要な疾患です.死亡診断書の記載についての指示の注意書きが追記された影響で心疾患死亡数が1994年に急減していますが,その年を除けば心疾患死亡数はほぼ一貫して増加を続けており,この点でも心疾患対策の必要性を示しています.
以上の点を考慮して,今回,あらためて,心疾患,特に心筋梗塞をはじめとする虚血性心疾患に焦点を当てて,新たな知見を中心に特集を企画しました.
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