特集 地域医師会の新たな実践と展望
これからの地域医師会の役割と展望
渋谷 一誠
1
Issei SHIBUYA
1
1仙台市医師会
pp.616-619
発行日 1989年9月15日
Published Date 1989/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401208016
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■はじめに
今日,日本の医療制度は大きな曲がり角にあるといわれている.
近代日本の医療制度は,明治初年に欧州医療を受け入れ発足後,敗戦による米国医療制度の導入によって大きく変革,昭和36年の国民皆保険制度採用以降,高度医療が急速に普及したこともあって保険財政を圧迫,健康保険制度並びに診療報酬の取り扱いをめぐる闘争を繰り返してきたが,昭和58年;老人保健法制定,59年;健康保険法改正,60年;第一次医療法改正(地域医療計画策定),61年;老人医療法改正,62年;国民医療総合対策本部中間報告が出され,平成2年には医療法,老健法,健保法,国保法の改正が予定されるなど,新たな展開を迎えている.
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