特集 保健・医療・福祉複合体
医師会として老人保健施設に取り組んで
渋谷 一誠
1
,
丹野 三男
2
,
益田 勝児
1
,
堀田 康哉
1
Issei SHIBUYA
1
,
Mitsuo TANNO
2
,
Katsuji MASUDA
1
,
Yasuya HORITA
1
1仙台市医師会
2茂庭台豊齢ホーム
pp.505-508
発行日 1992年6月1日
Published Date 1992/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903761
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はじめに
平成4年1月1日発表の厚生省統計情報部の人口動態統計を見ると,高齢化問題と密接に絡む合計特殊出生率は1.53と,戦後最低を記録した.世界最低の乳児死亡率が維持され,高齢化に伴う老人死亡率が増加傾向にあるものの,人口の高齢化は加速度的に進行しており,世代間の扶養形態が著しく変化しつつあることと相まって,21世紀における医療を含めた社会保障システムには新たな変革が求められている.
特に核家族化並びに就業主婦の増加によるライフスタイルの変化は,家庭内介護力を低下させ,要扶養または要介護高齢者の処遇が社会問題化する大きな要因となっている.
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