特集 腎疾患の予防と生涯管理
腎疾患生涯管理のポイント—青年期
飯田 喜俊
1
Nobutoshi IIDA
1
1大阪府立病院腎臓内科
pp.305-309
発行日 1989年5月15日
Published Date 1989/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207928
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■はじめに
現在では全国的に小・中学・高校生に集団検尿が行われており,若年層の腎疾患早期発見にきわめて大きい役割を演じている.しかし,この中で高校・大学生について考えてみると,この年代は年齢的にも小・中学生と成人との間にあり,小児から成人へのターニングポイントの年齢層であるため,腎疾患についてもこれら小児や成人とは異なった特徴があり,実際面でそれに応じた管理が大切である.
本稿ではこの青年層の腎疾患の特徴について述べ,それをふまえてこの年齢層の集団検尿システムのあり方,その後のフォローアップの問題点などについて述べる.
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