調査報告
3歳児の母親の養育に関する意識・態度について—昭和48年と昭和61年の比較
栗栖 瑛子
1
,
中村 通子
1
,
古川 明美
2
,
吉岡 京子
2
,
永田 素子
2
,
藤木 久江
2
,
宮下 暁子
2
,
鈴木 智子
2
,
木の内 るみ
2
,
小笠原 美弥子
2
,
井上 恵美子
2
Eiko KURISU
1
,
Michiko NAKAMURA
1
,
Akemi FURUKAWA
2
,
Kyoko YOSHIOKA
2
,
Motoko NAGATA
2
,
Hisae FUJIKI
2
,
Akiko MIYASHITA
2
,
Tomoko SUZUKI
2
,
Rumi KINOUCHI
2
,
Mineko OGASAWARA
2
,
Emiko INOUE
2
1東京大学医学部保健学科精神衛生学教室
2東京都足立区東和保健相談所
pp.132-136
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207626
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●はじめに
我々をとりまく生活環境は,時代とともに激しく変化している.その中で,女性が初経を迎え,さらに母になっていく過程で,女性の意識はどのように変わっていくのであろうか.
昭和40年代後半,新聞をはじめとするマスコミは,子殺しや捨子などをする母親の問題をしきりに報道した.当時の識者たちはこれらの原因を「人工乳のせい」であるとか,「母親のモラルの低下」,「戦後の道徳規範の喪失」等としていた1).
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