疫学ワークショップ・1
環境と健康の疫学
小町 喜男
1
1筑波大学地域医療学
pp.647-649
発行日 1987年9月15日
Published Date 1987/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207540
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■はじめに
日本衛生学会の疫学ワークショップの第1回は,名古屋大学青木國雄教授司会のもとに開催され,「疾病発生要因のMultidisciplinary approach」のテーマで議論された1).第2回は,九州大学廣畑富雄教授のもとで開催され,「疫学とHFA(Health For All)」のテーマで討論が行われた2).そして,第3回を筑波大学で行うこととなり,山口誠哉教授と私とが担当した.衛生学会には,学会の主催する三つのワークショップがあるが,疫学もその一つである.この疫学ワークショップの意図するところは,「わが国の医学の発展に疫学の果たした役割は大きい.しかし,疫学が正確に理解され,正確に応用されてきたかについては問題がある.また,これらのことが疫学の評価にも大きく影響を与えているので,関連医学会の人々と共に討論を行い,疫学の正しい理解と発展を図る必要がある」ところにあると考えている.
このような背景のもとに,過去2回,盛大に開催された後をうけて,筑波では,「環境と健康に関する疫学」のテーマのもとにワークショップを行った,今回,本誌に集録したのは,このワークショップのうちのシンポジウム「環境と健康」に関する部分のみである.
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