研究
身体計測に基づく骨格筋肉量の測定について
中尾 俊之
1
,
藤原 誠二
2
,
田中 剛二
1
,
笠井 健司
2
,
宮原 正
2
Toshiyuki NAKAO
1
,
Seiji FUJIWARA
2
,
Ghoji TANAKA
1
,
Kenji KASAI
2
,
Tadashi MIYAHARA
2
1東京都済生会中央病院内科
2東京慈恵会医科大学第2内科
pp.357-358
発行日 1986年5月15日
Published Date 1986/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207268
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●はじめに
筋疾患や栄養障害のある患者などでは,骨格筋の消耗を認める.このような骨格筋の消耗の判定は,従来一般に視診や触診などの主観的な判断にゆだねられてきたが,病勢の進行や治療の効果をより正確に把握するためには,計測に基づく客観的な表現が望ましい.
身体計測に基づく骨格筋肉量の表現方法としては,上腕の周囲径と皮下脂肪厚を測定し,上腕筋肉周囲径を算出する方法が報告されているが1),筆者らはこの身体計測法に改良を加えて,その有用性および健常人での測定値について検討した.
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