特集 たばこと健康
医師会の実践
西村 亮一
1
Ryoichi NISHIMURA
1
1尼崎市医師会
pp.258-263
発行日 1986年4月15日
Published Date 1986/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207243
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■はじめに
近年,「たばこの害」に対する国民の意識は急速に高まりつつある.とはいえ欧米諸国に比して,わが国の対応は全く手ぬるいとしかいいようがない.
尼崎市医師会(会長瀬尾摂,会員640名)では,昭和53年瀬尾会長就任以来,「たばこの害」を市民に教育・啓蒙する努力を続けている.大気汚染による公害疾病認定地域であることから,呼吸器疾患に対する関心が高かったためである.われわれは喫煙の健康被害についてを市民に教育する手段として,間接喫煙(受動喫煙)の害を強調するようにしてきた.
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