Japanese
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シリーズ-標準化の国際動向,日本の動き・9
日本医師会の動向
External quality survey program of Japan Medical Association
高木 康
1,2
Yasushi TAKAGI
1,2
1昭和大学医学部
2日本医師会臨床検査精度管理検討委員会
pp.1018-1019
発行日 2012年9月15日
Published Date 2012/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103139
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1.はじめに
臨床検査における精度管理には,内部精度管理(internal quality control;IQC)と外部精度管理(external quality control;EQC)がある.内部精度管理は,精緻な検査データ,時系列での互換性を保証するために行われるが,時に系統的誤差の把握ができずに“真値”からのずれを見逃す可能性がある.また,“真値”が実証できない場合に,他施設とのデータの互換性,全国レベルでのデータの一致性を確保するために,精度管理調査〔いわゆる“サーベイ”,external quality survey;EQS,主として欧州では外部精度管理評価(external quality assessment;EQA)〕による外部精度管理が行われる.これには数施設で行う最も単純・簡易なクロス・チェックから,参加施設数が3,000を超える大規模調査まで様々である.
本稿では,わが国最大級の大規模調査である日本医師会臨床検査精度管理調査(以下,日本医師会精度管理調査)について解説する.
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