特集 女性医師と病院
医師会と女性医師
青井 禮子
1
1日本医師会
pp.722-725
発行日 2002年9月1日
Published Date 2002/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903605
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女性医師の増加
女性医師数が年々増加し,新しく国家試験に合格した女性医師の割合が3割に到達しようという平成10年,日本医師会は第1回女性会員懇談会を持ち,女性医師の自由な意見交換の場とした.初回の委員は大学関係2名,日本女医会より2名,会内委員会関係3名と都道府県医師会からは当時東京都医師会理事であった筆者ただ1人の計8名であった.余談ではあるが,当時,関東甲信越医師会の懇談会で女性役員の顔合わせをしたい旨を申し入れたところ,残念ながら筆者ただ1人で成立しなかったのを思い出す.
しかしながら第2回以降は,各県から役員をしている女性医師が委員として推薦され始め,各地域で急激に女性医師が医師会活動に積極的に進出し始めている状況がうかがえた.年々新規参入する女性医師の急激な増加という後押しと,各地域で見え始めた女性医師の役員への登用が自信へとつながり,進出に拍車をかける形になったものと思われた.実際全国都道府県医師会役員に占める女性医師の比率は平成10年0.6%,平成12年1.1%,平成14年1.8%となったのである.
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