特集 医師会活動
母子保健活動
伊藤 助雄
1
Sukeo ITO
1
1北九州市医師会
pp.163-170
発行日 1986年3月15日
Published Date 1986/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207221
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
わが国の母子保健は,大正年間に芽生えた.そして昭和15年,国民体力法に基づき,乳幼児の健康診査や保健指導が実施され,17年に「妊産婦手帳」が創設されて,妊婦を主体に,マイナス1歳へと進展してきた.戦後,40年の「母子保健法」制定により理念が明確にされ,その具体的な対策の推進が講じられてきた.
その後20年過ぎた間に,母性および乳幼児の健康の保持・増進のため,「母子健康センター」(母子保健法22条)の活動もあって,教育事業が充実されてきた1).根本は,成人病の予防医学・健康医学は,小児(5〜6歳)に目を向けなければ遅い.
Copyright © 1986, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.