特集 集合住宅
集合分譲住宅のトラブル
大原 章男
1
Akio OHARA
1
1日本住宅管理組合連絡協議会
pp.820-823
発行日 1985年12月15日
Published Date 1985/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207161
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■はじめに
日本の1億3千万人は,約3,800万世帯に分かれている.したがって,住宅もその世帯数だけあり,大きいのや安アパートまで様々の住宅がある.その中でも,都市において増加し続けているのが「マンション」と呼ばれる分譲集合住宅である.このマンション,昭和30年初めごろから多くなり始め,昭和60年の今では全国で150万戸に達しているといわれている.
マンションを買い,マンションに住む世帯は,世帯総数の4パーセントにすぎない.たったそれだけの比率にすぎないマンションについて,このところマスコミが取り上げ,建築家や建築学会が論文を発表し,法律が整備され,政府や建築業界がにわかに注目しだしている.それは,マンションにはマンション特有の問題点があることがわかって来て,それらの問題点を解決するのは容易ならざることに気づいたからである.
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