日本列島
シルバー110番—岐阜
井口 恒男
1
1岐阜県衛生環境部
pp.21
発行日 1989年1月15日
Published Date 1989/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207844
- 有料閲覧
- 文献概要
急速な高齢化社会の進展や核家族化の中で,高齢者のニーズは多種多様化しており,高齢者の抱える悩みごとや心配ごとも増大かつ複雑化している.従来,岐阜県では各地域の福祉事務所に老人福祉相談員を置き,高齢者の相談に対応してきたが,その相談内容は高齢者やその家族の保健医療,福祉その他多岐にわたって増大しており,相談者にとって十分満足し得る状況が少なくなった.そこで,各々相談窓口をもっている関係機関が協力しネットワーク化することにより,一体的に対応できるようなシステムを構築し,さらに各種情報をこのネットワークを利用して総合的に収集・管理し,提供することにより高齢者のニーズに対応できるシステムの確立が必要となっている.
岐阜県ではこれらのシステムのセンターとしての役割を持ち,高齢者の各種相談に総合的に対応し,情報提供を行う機関として「高齢者総合相談センター(シルバー110番)」を昭和63年6月設置した.当センターは対面相談の他,電話相談も重視しており,同時に3者で通話できるトリオホンを2台設置し,各種専門家が相談に応じるなど,文字どおり,シルバー110番(TEL 0582-62-0110)である.センターは精神保健センター,児童相談所その他福祉関係機関が集合設置されている岐阜県福祉会館内に設置されており,運営は社会福祉法人岐阜県社会福祉協議会に委託されている.
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.