講座 臨床から公衆衛生へ—感染症シリーズ・2
横川吸虫症
横川 宗雄
1
1千葉大学
pp.828-831
発行日 1984年11月15日
Published Date 1984/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206958
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■はじめに
横川吸虫(Metagonimus yokogawai)は現在わが国で知られている人体寄生虫では,もっとも普通のもので,広く全国的に分布し,その感染はむしろ増加の傾向さえある.
これは,その感染源となる第2中間宿主が,主としてアユとかシラウオなど我々がもっとも嗜好する淡水魚で,しかもこれらの魚は生食される機会が多いためである.
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