特集 老人保健法—2年が経過して
老人保健法と市村町—町長の立場から
鬼嶋 正之
1
Masayuki KIZIMA
1
1紫雲寺町役場
pp.623-626
発行日 1984年9月15日
Published Date 1984/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206918
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■はじめに
わが町は,新潟市の北方およそ30km日本海に臨んで位し,水稲を中心とする農業と沿岸漁業を基幹産業とする人口8千,面積25.44km2の小規模町である.財政的にはお世辞にも豊かであるとは言いがたく,自慢できるものといったら住民の温かい人柄と,ほぼ平坦な地形でありながら近傍でも稀な豊かな緑に恵まれた自然環境ぐらいのものであろうか.
昨年3月,「市町村間の死亡差要因調査」のためにこの田舎町を訪問された安西先生にお会いし,地域保健行政について親しく意見交換をさせていただいたことがきっかけでこの度の原稿執筆をお引き受けすることとなった次第であるが,これが先生方の研究の一助ともなれば幸いである.
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