特集 保健所活動に期待する—高齢化社会への挑戦
現場からの報告
7 横浜市西保健所の地域対策
大谷 篤
1
Atsushi OHTANI
1
1横浜市西保健所
pp.665-670
発行日 1983年10月15日
Published Date 1983/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206769
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■はじめに
従来都市における核家族化の進行は,老齢人口の増加を進行させるものではないと考えられ,人口増の主因である社会増と自然増殊に自然増対策が主として,保健所においては進められてきた.今日においてはこれらの考え方は修正され,日本全体の高齢化対策上,現在施行されている老人保健法の設定となったものであると考えることができる.医療費を主体とする対策が,医療給付以外の保健事業としてなすべき方策がだされてきたことは喜ばしいことである.
法が施行されると否とにかかわらず,保健所においては,予防対策と疾病対策を地域の問題として行われてきているもので,伝染病にしろ結核にしろ対策として実施されており,乳幼児にも指導や予防接種として行われている.
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