特集 アジア地域における職業保健
アジア地域における職業病研究の現状—音,振動,その他の物理的要因によるもの
野原 聖一
1
,
岡田 晃
1
Seiichi NOHARA
1
,
Akira OKADA
1
1金沢大学医学部公衆衛生学教室
pp.431-434
発行日 1983年7月15日
Published Date 1983/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206723
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■はじめに
物理的要因として,温熱条件,電離放射線,非電離放射線,気圧,騒音,振動などが挙げられるが,これらの諸要因は健康障害の発生要因として,他のアジア諸国においても重要な問題となってきている.しかしながら,アジア各国の工業化の程度により,それぞれが抱えている問題には大きな開きがあるはずであり,また各国研究者の発表への熱意にも差があるようで,今回の当テーマに関しては,アジア産業保健会議の発表をみるだけではとてもその全体を網羅しているとは考えられないのが実情である.
第10回の会議での一般演題の総数は94題であり,うち当テーマに関連のあったのはセッションA「物理的要因による健康障害とそのコントロール」の13題で,これらの演題は学会第1日目の1982年9月6日14時15分から17時の間に発表された.
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