アニュアル・レポート
産業衛生学の動向—日本産業衛生学会を中心に
岡田 晃
1
,
野原 聖一
1
Akira OKADA
1
,
Seiichi NOHARA
1
1金沢大学医学部公衆衛生学教室
pp.187-190
発行日 1989年3月15日
Published Date 1989/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401207892
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◆はじめに
現在の日本の社会では,高度技術化,情報化そして高齢化という趨勢が急速に進んでおり,産業界においてもそれらの影響は避けられず,これらに対する対応が必要となってきている.
労働者の健康保持のためのさまざまな活動,対策は当然のことながら,社会の変動,産業社会の変容とともに変化してゆくものである.最近では,健康障害を有する労働者への対応もさることながら,発生源対策,そして積極的予防策の展開へと重点が移行している感があり,特に高齢労働者の健康保持,メンタル・ヘルス・ケア事業,VDT作業の労働衛生学的管理,職業がん対策などに力が入れられている.
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