大学とフィールド
農村保健から国際保健へ—〈新潟大学医学部公衆衛生学教室〉
須永 寛
pp.69-71
発行日 1982年1月15日
Published Date 1982/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206466
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フィールドと研究室は車の両輪のごとく,両者あいまってはじめて公衆衛生学は成り立つということができよう.いうまでもなく,公衆衛生学の野外研究は単なる研究者の学問的欲望を満たすためのものではなく,地域社会のニードに沿うものであると同時に,得られた成果が地域住民の健康の増進に生かされなければならない.またフィールドは公衆衛生学教育の場としても極めて重要な役割をもつものである.ここに公衆衛生学の野外研究の意義が存在し,適当なフィールドの選定とその維持に対して,われわれが常に努力しているところである.
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