特集 国際保健協力
ナイジェリア大学に赴任して
佐藤 喜一
1
Kiichi SATO
1
1金沢医科大学耳鼻咽喉科
pp.41-45
発行日 1982年1月15日
Published Date 1982/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206460
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国際協力事業団(JICA)がこれまで行ってきた多くの業績の中で,「中近東アフリカ技術協力」という大きな事業は長く継続している方であろう.この中にナイジェリア国に対する医療技術協力とよぶ項目がある.筆者がこの膨大なテーマを聞いたのは1963年であり,また筆者自身が参加したのが1973年で,その後1978年までの間に何らかの形で協力者の1人として加わっていた.最近になって再びナイジェリアの北部にあるジョス大学への協力が決定したと聞いている.数えてみると既に20年に近い技術協力ということになる.この期間にナイジェリアへ渡った医師は延べ100名を越えているであろう.筆者は1973年11月から1年間ナイジェリア大学での医学教育に参加し,その後75年に2回,76年78年と計5回,同じナイジェリア大学を訪ねる機会を得た.この間,見聞したり経験したりしたことを思い出しながら,私見を加え印象を綴ってみたい.
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