特集 地域福祉サービス
在宅障害者の健康管理(1)—視覚障害者の立場から
多々良 友彦
1
Tomohiko TATARA
1
1静岡光の家
pp.298-300
発行日 1981年4月15日
Published Date 1981/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206292
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■障害者年をどう受けとめているか
この世に生を受けた同じ人間であっても,ある者は生まれながらに,また,ある者は人生の半ばにして,さらに,ある者は年老いてから,願い望んだことのない障害という重荷を背負って生きていくことがあるのである.
物の考え方として,昔から"因果応報"とか,"蒔かぬ種は生えぬ"とかいわれ,物事すべて,何らかの原因によって結果が現われてくる,と信じられている.最もまずい見方としては,"親の因果が子に報い"という諺もある.ある意味では,そういえなくもないが,これは当事者を苦しませ周囲の目を濁らせる考え方である.
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