日本列島
毒蛇咬症の国際セミナーの開催—沖縄
伊波 茂雄
1
1沖縄県環境保健部
pp.263
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206283
- 有料閲覧
- 文献概要
日本蛇族学術研究所と世界保健機構の主催する第1回「毒蛇咬症の疫学及び治療に関する国際セミナー」が沖縄県那覊市において,昭和55年8月25日から4日間の日程で開催された.初日は午前9時から沖縄本島南部の玉城村にある玉泉ハブ公園で,アジア,アフリカ,ヨーロッパの13か国から約70人が参加して開会式が行なわれた.
毒蛇に関する国際セミナーが開かれるのは今回が初めてであるが,開会式で沢井芳男日本蛇族学術研究所長が挨拶,「アジア,アフリカなど熱帯,亜熱帯地域では蛇による咬症被害は大きな問題であるが,それに対する対策は十分でなく,いまなお多くの人々が毒蛇咬症で死亡している.この問題解決のため,多くの研究所が力を合わせる必要がある.今回世界保健機構(WHO)の協力を得て沖縄でこうした国際会議が開かれるのは大きな意義がある」と述べた.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.