日本列島
循環器検診時の眼底写真をめぐる問題—宮城
土屋 真
1
1宮城県大崎保健所
pp.205
発行日 1981年3月15日
Published Date 1981/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206270
- 有料閲覧
- 文献概要
脳卒中を予測する大切な検査の1つに眼底検査があるが,せっかくの検査も集団検診においては,必ずしも正確な診断が当県でも得られていない.筆者も種々の統計をとり,眼底の変化が血圧値や脳卒中と密接な関係があることを報告してきただけに,残念に思うのである.他県ではどうであろうか.
多忙な眼科医による直像鏡使用の集検は困難なので,各検診団体とも無散瞳カメラによる右眼底の撮影が行なわれている.かつて一般住民の検診時に,散瞳剤を使用して直像鏡による両眼底検査に従事してきた経験から,本県の某検診団体に無散瞳カメラによる両眼底撮影を実施してもらった.その読影をしながら問題点と今後の方法を考えてみた.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.