特集 救急医療計画
今日の救急医療の実態と現場教育のポイント
岩井 浩
1,2
,
兵頭 正義
2
Hiroshi IWAI
1,2
,
HYŌDŌ, Masayoshi
2
1高知女子大学
2大阪医科大学麻酔科学
pp.851-855
発行日 1980年12月15日
Published Date 1980/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206208
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■はじめに
近年,日本の平均寿命は飛躍的に伸長し,昭和53年には,男が73歳,女が78歳にまで伸びた.
同時に発表された厚生省の『国民衛生の動向』によると,日本人の3大死因は,1位が脳血管疾患,2位が悪性新生物,3位が心疾患となっている.これらが,日本の最近の総理大臣,佐藤栄作氏,池田隼人氏,大平正芳氏を襲った疾患であることは,注目に値する.ところが,これらの疾患に対する根本的治療法は,いまだ発見されていない.したがって,現場医療者として,人間の生命をさらに伸ばそうとすれば,上記3疾患以外の死因に注目しなければならないと思われる.
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