特集 身体障害者の地域ケア
医師会による身体障害者の地域ケア—群馬県医師会沢渡温泉病院における地域医療
亀田 実
1
Minoru KAMETA
1
1群馬県医師会温泉研究所附属沢渡病院
pp.614-619
発行日 1980年9月15日
Published Date 1980/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206148
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■はじめに
温泉を利用して病気を癒すことは,温泉の多い日本では《湯治》という言葉があるように古くから行なわれており,有馬温泉,草津温泉など有名な温泉が知られている.この温泉を利用し,西洋医学と温泉療養とを合わせ用いて,慢性の疾病に応用すべく,昭和37年7月,群馬県医師会により設立された当院(写真1)は,開設以来18年を経過し,地域医療に貢献している.新聞,テレビなどにより,リハビリテーションに対する一般の人の知識も向上し,重要性が認識されて,各地にリハビリテーションの病院が次々に建てられている.
今回は当院の開設以来の状況を,昭和43年,48年,55年の3回施行した入院患者へのアンケートの結果と,昭和42年,54年の入院患者の統計およびその他毎年施行している統計をもとにして述べたいと思う.
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