連載 アーキテクチャー×マネジメント・33
栃木県医師会 塩原温泉病院
須田 眞史
1
1宮城学院女子大学生活科学部生活文化デザイン学科
pp.664-669
発行日 2017年9月1日
Published Date 2017/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210541
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■はじめに
今回取り上げる病院は,2007年9月に開院した塩原温泉病院である.この病院は,設計者の選定に当たって,日本医療福祉建築協会の「医療・福祉施設の設計プロポーザル・ガイドライン(2002)」を全面的に準拠して行われたのが記憶に新しい.このガイドラインによって,公平性,透明性が確保された設計者選定となった.
プロポーザルの結果,伊藤喜三郎建築研究所が選定された.困難な敷地条件の中での建て替え計画であったが,その困難さを感じさせない見事な病院にでき上がっている.開院から10年が経った今回,医療と環境(ハード)の関係を概観し報告する.当院は地域のリハビリテーション機能を担う役割のはっきりした病院であることから,特にリハビリテーションと空間の対応関係などの視点から,病室・病棟計画について報告する.
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